割裂細片積層材(SST)の開発

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  • カツレツサイヘン セキソウザイ SST ノ カイハツ

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抄録

割裂細片積層材(SST)の原料にはスギ、ヤナギなど生長が早くて軟らかい小径木、林地残材、工場端材、建築廃材等を用いる。小丸太や厚板を4mm×10mm断面に割裂細片化したストランドを乾燥させて接着剤を塗布した後、木材の繊維走行を揃えて積層したストランドマットを熱圧成型してSST製品を造る。このプロセスを機械化すると、丸太から製品まで所要時間が30~40分、加工歩留まりが90%程度である。スギ製材背板やヤナギ小径木を原料とし、適正条件で熱圧成型すると、一般製材品の1.2~1.5倍のヤング係数、1.5~2.0倍の曲げ強度をもつSSTを製造することができる。ストランドとセメントや発泡性樹脂との複合により、防耐火性や断熱性など特殊な機能をもつ木質新素材を造ることもできる。

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