水稲不耕起乾田直播栽培において肥料の種類が収量・土壌溶液中窒素濃度に及ぼす影響
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説明
県南部の水稲不耕起乾田直播栽培において、速効性窒素と140日型の被覆尿素の窒素利用率を明らかにするため、15Nでラベルした硫安とLP140を用いて、水稲栽培試験を実施した。 1.収穫期の窒素吸収量にしめる速効性窒素由来の窒素吸収割合は3.3%にすぎなかった。また、速効性窒素の施用は、生育初期の茎数を増加させたが、成熟期の乾物重や玄米収量は増加しなかった。 2.速効性窒素を施用することにより土壌溶液中のアンモニウム態窒素が増加し、遅れて硝酸態窒素が増加する。この硝酸態窒素は入水とともに無くなり、下層へ流亡していると考えられた。 3.これらの結果から県南部の不耕起栽培では速効性窒素を含まない被覆尿素のみで窒素を供給することが望ましいと考えられた。
収録刊行物
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- 岡山県農業総合センター農業試験場研究報告 = Bulletin of the Agricultural Experiment Station, Okayama Prefectural General Agriculture Center
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岡山県農業総合センター農業試験場研究報告 = Bulletin of the Agricultural Experiment Station, Okayama Prefectural General Agriculture Center (19), 7-12, 2001-12
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763595918976
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- ISSN
- 13466658
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB