イチゴ親株用高設栽培装置の改良と2段階増殖による効率的苗生産

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  • イチゴ オヤカブヨウ コウセツサイバイ ソウチ ノ カイリョウ ト 2 ダンカイ ゾウショク ニ ヨル コウリツテキ ナエ セイサン

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説明

イチゴ親株の高設栽培における給液管理の省力化を図るため、不織布を用いて補完的に底面給液を行うことができるよう栽培装置の改良を行うとともに、改良した栽培装置を用いた2段階増殖法による効率的な苗の生産技術を開発した。高設栽培装置の改良は、イチゴの高設栽培用合成樹脂製栽培槽(ダブルベリーラックコンテナ)を用い、点滴型のかん水チューブで給液するとともに栽培槽底部に培養液を溜める湛液部を設け、溜まった培養液を不織布製揚水シートで親株の根部に補完的に給液するよう改良した。2段階増殖法は、10月中旬に2℃で1ヶ月間冷蔵処理した株を、改良した高設栽培装置に定植し、1月に発生したランナーの子苗を、発根後、1月下旬に再度高設栽培装置に定植し、6月中旬に苗を採取する方法である。2段階増殖により10月に定植した親株1株から6月中旬に約250株の苗を生産することができ、従来の高設採苗と比べて親株数を約6分の1に節減できる。

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