ニシン人工種苗の飢餓耐性予備試験

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  • ニシン ジンコウ シュビョウ ノ キガ タイセイ ヨビ シケン

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平均全長47mm、平均全長68mmのニシン人工種苗を用い、飢餓耐性について実験を行った。絶食後47mm群は19日目、68mm群は27日目に50%が死亡した。飢餓で死亡した実験魚の全長(L)と死亡までの日数(D)の間にはD=0.70×L-19.5という関係が得られた。無給餌後11日目に給餌を再開した47mm群および21日目に給餌を再開した68mm群は直後に死亡がみられたが、その後生存し、全長に対する内蔵除去体重も給餌魚とほぼ同様に回復した。給餌魚と死亡魚の内臓除去重量比は全長40mm、60mm、80mmでそれぞれ0.87、0.76、0.70であった。得られた結果やニシン稚魚の摂餌能力から、ニシン稚魚の飢餓耐性は成長とともに高まり、これまでの放流群が直接飢餓によって死亡する可能性は少ないと推察した。

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