ラン新品種Ascocenda Singa Chibaの組織培養による大量増殖

書誌事項

タイトル別名
  • ラン シン ヒンシュ Ascocenda Singa Chiba ノ ソシキ バイヨウ ニ ヨル タイリョウ ゾウショク

この論文をさがす

説明

千葉県南房パラダイス(館山市)と姉妹園提携のあるシンガポール国立植物園から友好の印として1993年6月にラン新品種Ascocenda Singa Chibaが贈呈された。そこで、このランの大量増殖を目的に組織培養を行った。初代培養は3%マルトース、0.2%ゲルライト、0.1mg/l NAAおよび1.0mg/l BAを添加した1/2MS培地でPLBを誘導し、同組成培地で培養することにより、多芽体の形成および増殖が可能となった。この多芽体は培地支持体であるゲルライトの濃度を0.8%に換えて培養することにより、正常な発根個体を獲得することができ、大量増殖に成功した。また、培地の炭素源を通常のショ糖とした場合には褐変個体が多く発生し、マルトースを用いることが必須条件と考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ