愛玩鶏のニューカッスル病ワクチン接種による抗体応答

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  • アイガン ケイ ノ ニューカッスルビョウ ワクチン セッシュ ニ ヨル コウタイ オウトウ

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ニューカッスル病(ND)ワクチン接種後の抗体応答を6品種鶏について検討した。横斑プリマスロック(BP)、名古屋、軍鶏、烏骨鶏、比内、白色レグホーン(WL)の6品種の鶏を用いて、それらの鶏の平均移行抗体価が4倍以下となった孵化後6週に、比内を除く各品種を二分し、1群にND・伝染性気管支炎(IB)の混合生ワクチン(NBLV)を、残りの1群にND・IBの2価、伝染性コリーザA型・C型の混合(NBBAC)アルミニュウムゲルアジュバントワクチン(NBBACKV)を接種した。NBLV接種後、各品種とも2~3週で抗体価はピークを迎えたが、6週にはBPを除く残りの品種は平均10倍以下の値となった。ピーク時の抗体価が明らかに高かったのはBP、烏骨鶏であり、低かったのは比内であった(p<0.05)。NBBACKV接種群はNBLV接種群と同様な抗体の推移を示したが、ピーク時の抗体価が明らかに高かったのは軍鶏であり、低かったのはWLであった(p<0.05)。ピーク時の抗体価は、WLを除いた残りの品種ではNBBACKV接種群の方が高い値を示した。NBLV、NBBACKV接種6週後に、すべての鶏にNBBAC油性アジュバントワクチン(NBBACOEV)を接種した。接種後1週には各品種とも、平均抗体価100倍以上を示し、2~3週でピークを迎えた。3週後の抗体価に各品種とも差はみられなかった。NBBACOEV接種前のワクチンによるその後の抗体への影響はみられなかった。愛玩鶏におけるNDワクチン接種の抗体応答は、WLの応答と同様か、もしくはそれ以上のものがあった。

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