イムノクロマト法によるSalmonella Enteritidis検出キットの検討

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  • イムノクロマトホウ ニ ヨル Salmonella Enteritidis ケンシュツ キット ノ ケントウ

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説明

イムノクロマト法によるSalmonella Enteritidis(SE)の迅速・簡易検出法について検討した。本キットはSEおよび同じサルモネラ属O9群に属するS. Gallinarumに対して陽性反応を示したが、他の血清型のサルモネラ(S. Typhimurium、S. Infantis、S. Blockley)や、大腸菌群(Citrobacter freundii、Enterobacter cloacae、Escherichia coli、Klebsiella pneumoniae)には陽性反応を示さなかった。また、種々の血清型のサルモネラ野外分離株130株についても特異性が確認された。本キットが陽性反応を示すためには、被検体中にSEが10(6)CFU/ml以上存在することが必要であったが、被検体中1×10(1)CFU/ml以上存在すれば、ハーナテトラチオン酸塩培地(HTT)や緩衝ペプトン水(BPW)、EEMブイヨン培地で増菌培養することによって検出が可能であった。被検体に鶏卵や鶏肉、飼料を用いた場合は、24時間の増菌培養で検出が可能であったが、糞便を用いた場合、前増菌培養を加えた2段階の培養(48時間)を必要とした。また、被検体中に他のサルモネラ群や大腸菌群が混在しても本キットの反応には影響しなかった。

収録刊行物

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 38 (4), 189-195, 2003-02

    つくば : 鶏病研究会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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