丹波黒大豆のコンバイン収穫技術

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タイトル別名
  • タンバ クロ ダイズ ノ コンバイン シュウカク ギジュツ

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説明

丹波黒大豆栽培の収穫作業の省力化を図る目的でコンバイン収穫の適応性の検討と京都府内におけるコンバイン収穫可能時期の把握及びコンバイン導入の経営評価を行った。①11月下旬の丹波黒大豆の子実水分は約40%、茎水分は約70%と高水分の状況である。しかし、南丹地区(亀岡市、丹波町)では、子実の水分は1月上旬で20%以下、茎の水分は1月中旬で30%以下になり、コンバイン収穫は可能になると考えられる。なお、冬季に降水量の多かった中丹地区(夜久野町)では乾燥はあまり進まず、コンバイン収穫は困難である。②1月18日に汎用コンバインで収穫したところ、作業時間は10a当り0.7時間と従来の慣行方式と比べて20分の1で済み、かなりの省力になる。③刈り残し及び収穫時に飛散した子実は極めて少なく、収穫精度は良好である。また、コンバインの排塵口から茎葉と共に排出される子実(排塵口飛散粒)も少ない。④コンバイン収穫による子実の機械損傷率は2%以下と少なく、従来方法のスレッシャで脱粒した子実との差はない。また、1月中旬まで立毛状態でほ場に放置していたが、かび粒等の発生はほとんどなかった。⑤1月にコンバイン体系で6.0ha以上収穫出荷する方が12月に慣行体系で収穫出荷するより有利である。また、普通大豆も丹波黒大豆と同じ面積でコンバイン収穫する(部門負担率50%)と、4.0ha以上でコンバイン体系の方が有利である。

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