岡山県におけるスギ・ヒノキ花粉飛散数を利用した果樹カメムシ類の発生量予測

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  • オカヤマケン ニ オケル スギ ヒノキ カフン ヒサンスウ オ リヨウ シタ カジュ カメムシルイ ノ ハッセイリョウ ヨソク

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備讃空中花粉研究会が調査した岡山市理大町・岡山市鹿田町・落合町・津山市の観測定点における当該年2-5月のスギ・ヒノキ総花粉飛散数(X:個/cm2)と、山陽町・久米町の予察灯における翌年4-7月の果樹カメムシ類の誘殺数(Y:頭)との関係を検討した。その結果、岡山市理大町・岡山市鹿田町の観測定点における総花粉飛散数と、山陽町の予察灯におけるチャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、4種カメムシ類合計の誘殺数との間に高い正の相関が認められた。落合町の観測定点における総花粉飛散数と、久米町の予察灯におけるチャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、アオクサカメムシ、4種カメムシ類合計の誘殺数との間に高い正の相関が認められた。津山市の観測定点における総花粉飛散数と、久米町の予察灯におけるツヤアオカメムシの誘殺数との間に高い正の相関が認められた。以上のことから、当該年2-5月のスギ・ヒノキ総花粉飛散数から、予察灯における翌年4-7月の果樹カメムシ類の誘殺数が高精度に予測できる可能性が示された。

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