集約放牧を組み入れた飼養管理技術による高位乳生産ならびに周産期疾病予防

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  • シュウヤク ホウボク オ クミイレタ シヨウ カンリ ギジュツ ニ ヨル コウイニュウセイサン ナラビニ シュウサンキ シッペイ ヨボウ

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泌乳乳中・後期の搾乳牛および乾乳前期牛を対象にペレニアルライグラス草地を用い、栄養価および草勢維持を考慮した草高20cm以下で多回利用する集約放牧を組み入れた飼養管理を実施した。泌乳中・後期の搾乳牛は昼間6時間(夏期は夜間11時間)の時間制限集約放牧とし、放牧時間以外は放牧草の生産量および栄養成分の季節推移に対応した併給飼料を給与することにより、高位な乳量・乳成分の確保が可能であると考えられた。なお、泌乳前期の搾乳牛の集約放牧利用は、栄養管理面から慎重な検討を要する。乾乳前期牛は、乾乳処置後約7日からクロースアップ期(乾乳後期)開始直前である分娩予定21日前まで昼夜集約放牧とした。乾乳後期の給与飼料は、乾乳期用MR(乾物中DN74.9%、CP15%)の段階給与とし、給与開始直後の1頭あたり原物で6kgから分娩直前の12kgまで緩徐に増加させながら個体別に給与した。乾乳前期の集約放牧管理において、放牧草の乾物摂取量および栄養を充足し乾乳後期の飼養管理に移行することにより、周産期疾病予防対策を施した通常の飼養管理と同様に周産期病の予防は可能であると考えられた。

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