豚の各所解剖学(7) : 単蹄豚前肢の筋

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  • ブタ ノ カクショ カイボウガク 7 タンテイ ブタ ゼンシ ノ スジ

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野生の豚の中には,第III指と第IV指が合指症となって,単蹄になっているものがあるといわれており16,牛の奇形の中にもそのような例が報告されているが,通常飼育している豚の中でもかなりの単蹄豚がいるらしいということは,パラグアイへ海外協力隊で行っていた遠藤が最初に伝えた情報であった.その時は2~3葉の写真のみであったが,次いで子豚のものではあるが骨格標本を送ってくれた.そこで谷口が整理して,これを獣医学会で報告した(1990).さらにOka先生の御協力のもとに現地で7頭のそのような豚をあつめていただいたので牧田が1993年に現地へおもむきアスンション大学獣医学部の全面協力を得て解剖実習室で解剖することができた.その概要はふたたび獣医学会と,アメリカの解剖学会15),国際解剖学会14)で発表した.今回そのうちの前脚4本について主に筋系を網野が検索したので,豚の局所解剖学(1~13,17~20)の一つとしてその概要を報告する.

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