陸奥湾におけるホタテガイ適正収容量

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  • ムツワン ニ オケル ホタテガイ テキセイ シュウヨウリョウ

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抄録

陸奥湾の西湾,東湾それぞれ1点で毎月1回,餌料環境を把握するため基礎生産量(13C法),POC量,クロロフィルa量,栄養塩の測定を行った他,ホタテガイと餌料競合関係にある動物プランクトンの現存・摂餌・排泄量の調査,表層から底層への有機物沈降量調査を行った.また,ホタテガイ,養殖付着物,底生生物の現存・摂餌・排泄量,海藻類の枯死による有機物添加量,養殖漁場外や河川からの有機物流入量について,既存データを用いて試算した.これらの調査結果を用いて,陸奥湾の西湾・東湾における養殖・地まきホタテガイを中心とした月別餌料収支をそれぞれ計算し,ホタテガイの適正収容量を求めた。この結果,陸奥湾における10月時点でのホタテガイ現存量は18億7,558万個体と考えられ,これに対して,ホタテガイ適正収容量は,養殖貝が稚貝で8億2,389万個体,1年貝で2億3,576万個体,地まき貝が稚貝で1億3,954万個体,1-2年貝で1億6,280万個体,合計で13億6,199万個体と考えられた.

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