木質廃材を活用した舗装資材の開発

書誌事項

タイトル別名
  • モクシツ ハイザイ オ カツヨウ シタ ホソウ シザイ ノ カイハツ

この論文をさがす

抄録

木質廃材の有効活用を図るための一方策として,廃材チップを使用した木質塗装資材を製造することを念頭に,比重,接着剤の配合割合別等に各種舗装資材を成板し,その滑り抵抗性能,弾力性能及び摩耗性能等を調査した。チップの接着剤としてアスファルト乳剤を中心に,ウレタン樹脂及びエポキシ樹脂を使用して検討した結果,次の結論を得た。1)木質チップを使用する場合,接着剤にアスファルト乳剤,エポキシ樹脂及びウレタン樹脂のどれを用いても,多少の差はあるものの,弾力性能(GB係数・SB係数)は,比較的土や芝生に近い値を示し,足腰に負担のかからない舗装資材に成板できた。2)アスファルト乳剤を使用した木質舗装資材の滑り抵抗性能は,良好な歩道と考えられる滑り抵抗値(BNP値)で40~80を満足する範囲内にあったが,もしこのBNP値の向上を図りたい場合には,アスファルト乳剤に砂を混入することが有効であった。また,この舗装資材の摩耗性能は,テーバー形の摩耗試験による歩行者系耐摩耗性の日安数値を十分クリアできた。3)アスファルト乳剤を使用した木質舗装材をリサイクル利用するために,加熱によるアスファルト乳剤付き解体チップを熱圧成型した結果,この方法による再生舗装資材は,バージン舗装資材に比較して若干硬くなる傾向にあるものの,十分使用できるものであった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ