水稲糯新品種「こゆきもち」(山形糯87号)の育成

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  • スイトウ モチゴメ シンヒンシュ コユキモチ ヤマガタモチ 87ゴウ ノ イクセイ

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抄録

「こゆきもち」(系統名:山形糯87号)は,山形県立農業試験場庄内支場において,新潟県育成の「わたぼうし」を母に,「山形糯55号」を父に人工交配し選抜育成した水稲の糯品種である。奨励品種決定調査において有望と認められ,2006年に山形県の奨励品種(認定品種)に採用された。熟期は育成地では“中生”に属し,稈長は“中稈”,草型は“偏穂重型”で,いもち病真性抵抗性遺伝子型はPikと推定された。圃場抵抗性は検定圃場での罹病が少なく,判定は不能である。障害型耐冷性は“強”である。「ヒメノモチ」に比べ,収量性はやや高く,千粒重は1g程度重く,玄米品種は優る。餅は白く良食味で,固まりにくく,大福餅などの生餅に適している。山形県における栽培適応地帯は,平坦地域から中山間地域で,普及見込み面積は400ヘクタールである。

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