牟礼村袖之山の舟石が教えてくれるもの

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  • ムレムラ ソデノヤマ ノ フナイシ ガ オシエテ クレル モノ

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説明

牟礼村袖之山の舟石は、第四紀成層火山の活動に由来する巨石である。舟石には、石の由来に関する地質学的な特徴のほかに、かつての氷河論争に関わる科学史的な話題、さらには石にまつわる不思議や民間伝承などの歴史・民俗学的な特徴も見出される。一個の石から様々な意味を読み取ることができる舟石の事例は、身近な対象が地域の自然や文化の再発見の糸口になるという好例である。舟石の価値評価には個別の興味や関心とは別に「対象をまるごと理解する視点」が必要である。そのような視点に、舟石という一文化財の見方にとどまらない新しい意味を考察した。

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