陸稲奨励品種「ひたちはたもち」の採用について

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  • リウトウ ショウレイ ヒンシュ ヒタチ ハタモチ ノ サイヨウ ニ ツイテ

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早生の「キヨハタモチ」は比較的干ばつに強く、収量も安定している。しかし、成熟期が水稲「コシヒカリ」と同時期であるため収穫作業が競合する。また、千粒重が軽く、露地野菜の輪作作物として利用する場合は「トヨハタモチ」より長稈になりやすく耐肥性にやや劣る。さらに安定多収のためには早生であるとともに耐干性に優れる必要があり、これらの特性に注目して品種の選定を進めてきた。奨励品種決定調査のなかで「ひたちはたもち」は「キヨハタモチ」より優れると認められたため茨城県では2005年に奨励品種に採用されるとともに、「陸稲農林糯61号」として登録された。「ひたちはたもち」は成熟期が「キヨハタモチ」より5日早く、短稈で耐干性、耐冷性、耐肥性に優れ、千粒重も2.2g重く安定多収であり、餅品質および米菓加工適性も同等である。

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