牛の胚移植技術要因の受胎率への影響

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  • ウシ ノ ハイ イショク ギジュツ ヨウイン ノ ジュタイリツ エノ エイキョウ

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牛の凍結胚移植の受胎率を向上させるため、移植方法(移植操作時間・発情後の日数・移植者の個人差)の各要因と受胎率の関係について、ホルスタイン種未経産牛961頭に実施した黒毛和種体内受精凍結胚移植成績をとりまとめ、同時期に行った新鮮胚移植と比較検討した。得られた結果は以下のとおりである。1.移植器を受胚牛膣内に挿入後から移植完了までに要した移植操作時間を4分間未満、4分間以上〜6分間未満、6分間以上の3区に分類し、それぞれの受胎率を比較した。凍結胚移植においては時間の経過に従い各区で受胎率は低下し、4分間未満区と6分間以上区間に有意な差が見られたが、新鮮胚移植は各区とも時間の経過による差は見られなかった。2.胚移植全体における受胚牛の発情後の日数別(6〜8日目)の移植操作時間出現率に差は見られなかった。また、上記の移植操作時間及び発情後の日数別受胎率を比較すると、凍結胚移植においては日数の経過により低下する傾向がみられ、6分間以上区においては6日目および7日目と8日目の間に有意な差が見られたが、新鮮胚移植においてはこれらの差は見られなかった。3.本試験を実施した12名の移植者について受胎率を比較したところ、凍結胚移植では移植者間に有意差を認めたが、新鮮胚移植では移植者間に差は見られなかった。

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