衛星リモートセンシングにより観測したオホーツク海東部地区の春季の沿岸水温とサケの回帰率との関係

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  • エイセイ リモート センシング ニ ヨリ カンソクシタ オホーツクカイ トウブ チク ノ シュンキ ノ エンガン スイオン ト サケ ノ カイキリツ トノ カンケイ

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1.オホーツク東部地区を対象として、衛星リモートセンシング(AVHRRセンサー、空間分解能9km、8日間合成)により観測した1991〜2001年春の沿岸水温と同年に放流したサケの回帰率との関係を単回帰分析により解析した。2.サケの回帰率と有意な関係がみられたのは、沿岸水温がサケ幼稚魚の生息に適した水温域(8〜13℃)に達する時期、沿岸水温が適水温域(8〜13℃)を超える時期、5月下旬(5月25日〜6月1日)の平均水温の3つであった。3.オホーツク東部においてサケ稚魚の多くが放流される5月下旬の沿岸水温が高い年の回帰率が高い傾向がみられ、降海直後の沿岸水温がサケの生き残りに関わるものと考えられた。4.1991〜2001年に放流された稚魚の体重の範囲(平均0.92〜1.17g)では、放流時の平均体重と回帰率に有意な相関はみられなかった。5.飼育施設の整備などによりサケの放流サイズは現在も大型化する傾向がみられており、放流サイズと放流時期、沿岸環境の関係について今後の研究により検証することが重要である。

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