水稲酒造好適米新品種「越淡麗」

書誌事項

タイトル別名
  • スイトウ シュゾウ コウテキマイ シンヒンシュ エツタンレイ

この論文をさがす

説明

新潟県において酒造好適米の奨励品種には、昭和48年に「五百万石」1993年に「一本〆」が指定されている。しかし近年コシヒカリヘの作付け集中化にともない酒米品種の作付けが減少傾向にあることや生産者間の品質格差が問題となっている。また実需側では、高級清酒の消費者動向を反映し40%以上の高度精白に耐え玄米タンパク質含有率が低い原料米を求めていた。「五百万石」は醸造面では一般的な清酒原料として優れており広く栽培されているが、搗精を高めると壊れやすい欠点がある。一方「山田錦」は鑑評会用大吟醸酒用原料米としての特長をもつが、新潟県では熟期が遅く、脱粒性が易であり、収量性も低く県内での栽培は困難であった。このため実需者は永らく大吟醸酒原料米として他県産「山田錦」を使用せざるを得なかった。このような背景のなか、「越淡麗」は新潟県酒造組合、新潟県醸造試験場、当センターが一体となり、山田錦に替わる高精白米耐性の県独自酒米品種の開発を目標に育成された。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ