テンサイの安定生産に向けた肥培管理法に関する研究
書誌事項
- タイトル別名
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- テンサイ ノ アンテイ セイサン ニ ムケタ ヒバイ カンリホウ ニ カンスル ケンキュウ
- Studies on effective soil and nutrient management for stable sugar beet production
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説明
テンサイは、北海道において約7万haに作付けされ、ジャガイモ、麦類、豆類とともに畑輪作を構成する重要な基幹作物である。北海道のテンサイは移植栽培(紙筒)によって大幅に生産性が向上したが、近年では国際競争力強化のために省力・低コスト化を図ることが急務となっている。そのため直播栽培が見直されているが、直播栽培テンサイの初期生育障害がしばしば多発した。この原因には、輪作体系内で作付けされるジャガイモのそうか病の蔓延抑制を意図した石灰の施用忌避による土壌酸性と、作条施肥による濃度障害、があると考えられているが、土壌による違いがあり、対策が不明確であった。本研究ではその対策を明確にするとともに、具体的な改善策の提示を目的とした。北海道の畑作においてテンサイの直播栽培を安定的に生産するための、以下の4つの結論が得られた。1)直播テンサイでは、pHが比較的高くとも初期生育障害が発生する場合があり、これは主に硝酸化成の抑制に伴う窒素吸収抑制と理解され、さらなる酸性矯正が必要と考えられた。2)酸性矯正の目標は、pH5.7付近とし、播種時に石灰の作条施用を併用すれば直播テンサイの生育を改善できる。3)全層施肥および分施ともに、根圏域のNH4-N濃度が極端に高まらないため硝酸化成が促進され、直播テンサイの濃度障害回避に有効であり、初期生育の改善と増収が期待できる。4)余剰水量の多い地域では、硝酸態窒素が流亡し難い分施を選択すべきである。硝酸態窒素が流亡し易い全層施肥も、流れ易さ区分図(北海道農政部、2003)における、作土層(0〜20cm)からの硝酸態窒素の流出程度が30〜40%未満の地域であれば適用可能である。
収録刊行物
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- 北海道立農業試験場報告
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北海道立農業試験場報告 (120), 1-95, 2008-03
[札幌] : [北海道立農業試験場]
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763631056384
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- NII論文ID
- 40016024544
- 220000108886
- 40016024543
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- NII書誌ID
- AN00231306
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- ISSN
- 03676048
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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