水稲品種「ちば28号」(愛称「ふさこがね」)の特性と栽培法

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  • スイトウ ヒンシュ チバ 28ゴウ アイショウ フサコガネ ノ トクセイ ト サイバイホウ

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抄録

2006年から始まる一般栽培に向けて、「ちば28号」の栽培特性を解析し、高品質で良食味な米を安定生産するための生育制御技術を以下のとおり明らかにし、栽培マニュアルの基本技術とした。1.「ちば28号」の特性から判断した目標収量は、登熟歩合85%以上、千粒重22.5g以上、玄米タンパク質含有率8.0%以下及び倒伏の回避から判断すると600?650kg/10aであり、これに対応した目標籾数は31,000?35,000粒/m2である。2.目標籾数が得られる目標穂数は400?450本/m2、倒伏を回避するための目標稈長は80cm以下である。3.目標の穂数、稈長及び籾数を得るためには、幼穂形成期における目標茎数は450?550本/m2、草丈は60?65cm以下、茎数×葉色値は18,000?22,000である。4.壌土の湿田における基肥窒素量は、「ふさおとめ」より1?2kg/10a多い、4?5kg/10aである。5.倒伏や品質低下を防ぐための望ましい移植時期は4月第4?第6半旬であり、目標茎数及び穂数を得るためには、栽植密度は18.5株/m2及び植付け本数は3?5本/株が適当である。

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