トウチュウカソウ(冬虫夏草)属セミタケの菌糸体培養特性

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タイトル別名
  • Physiological factors affecting mycelial growth of Cordyceps sobolifera
  • トウチュウカソウ トウチュウカソウ ゾク セミタケ ノ キンシタイ バイヨウ トクセイ

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抄録

セミタケの菌糸成長に対する温度、各種の天然および合成培地、糖類および窒素化合物添加、光照射、pHの影響について検討した。その結果は次の通りである。1)培養温度では、セミタケは10から30℃の範囲で成長可能であったが、最適温度は約25℃であった。2)各種培地における菌糸成長は合成培地ではCzapek培地が最も良く成長した。天然培地でも菌糸成長は良好で、Malt extractを除いて菌糸密度は非常に高かった。3)検討した糖類の中では、マルトース、スクロースなどの二糖類が菌糸成長を促進したが、六炭糖類も比較的良好だった。4)窒素化合物では、硝酸態窒素に菌糸成長の促進がみられ、硝酸カリウムが良好であった。5)光照射はセミタケの菌糸成長(菌糸密度)を抑制した。6)Czapek液体培地でpH2.0から8.0の範囲で検討した結果、セミタケ菌糸成長に対する最適pHは6〜7であった。

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