セルロース誘導体ハイドロゲルを水分調整材に利用した乳牛ふんの堆肥化調製

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  • セルロース ユウドウタイ ハイドロゲル オ スイブン チョウセイザイ ニ リヨウシタ ニュウギュウフン ノ タイヒカ チョウセイ

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セルロース誘導体ハイドロゲル(乾燥ゲル)を少量利用し、従来の水分調整材使用量を大幅に減量させて、乳牛ふんの高水分堆肥化調整を試みた。1.副資材として乾燥ゲルの0.2%量使用で2.5%量のオガクズと混合する方が乾燥ゲル1または2%量単独使用よりも良好な形状の堆肥が生産できた。2.夏季における発酵ハウスでの攪拌処理は、乾燥ゲルと戻し堆肥を使用して水分を約80%に調整した方法で、良好な発酵堆肥処理が行えた。しかし、排出時水分が高いため、戻し堆肥としての利用には不適であった。3.夏季における堆肥舎での堆積処理は、乾燥ゲルと戻し堆肥を使用して水分を約80%に調整し切り返しを行う方法で、初期の発酵はやや抑制されたが良好な発酵堆肥が作製できた。しかし、冬季においては有効性は認められなかった。以上の結果より、夏季においては乾燥ゲルを水分調整材として少量利用することにより、堆肥処理量を大幅に減量させることが出来るとともに良好な発酵堆肥が作製できた。

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