経膣採卵・体外受精による乳用牛の胚生産 : 分割率と胚生産率

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  • ケイチツサイラン タイガイ ジュセイ ニ ヨル ニュウヨウギュウ ノ ハイセイサン ブンカツリツ ト ハイセイサンリツ

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超音波画像診断装置を用いてホルスタイン種牛の経膣採卵を実施したのち、体外受精培養に供し、分割率および胚発生率について検討した。また、発生率向上を目的として一部の供試牛に脂肪酸カルシウム(脂肪酸Ca)を給与した。ホルスタイン種経産牛8頭を用い、各1〜20回、計73回経膣採卵を実施した。採卵間隔は約7日間とした。採取した卵子数は合計321個で、1回当たり平均卵子数は4.4±4.2個であった。体外受精による分割卵数は182個(分割率56.7%)、胚盤胞数は34個で、発生率は10.6%であった。また、試験開始初期に培養方法による影響を比較したところ、成熟培養、発生培養ともに卵管上皮細胞を用いた共培養法が分割率78.3%、発生率30.4%と最も成績が良かった。また、反復経膣採卵を12〜13回実施した3頭について、脂肪酸Caを給与し経膣採卵を実施したところ、給与前は分割率41.8%、発生率8.2%であったが、給与後は分割率69.2%、発生率11.2%になった。

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