牛体外受精胚に対する超急速ガラス化法と簡易保存ストローの検討

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牛体外受精（IVF）胚の保存を目的とし、超急速ガラス化法に用いるガラス化液及び保存用器具として移植用0.25mlストローを用いて作製した簡易保存ストローについてその有効性を検討した。その結果、20％エチレングリコール、20％ジメチルスルホキシド及び4mg／ml牛血清アルブミン（BSA）を添加した修正ダルベッコの燐酸緩衝液（D-PBS）と31％エチレングリコール及び1.0Mスクロースを添加した20％子牛血清（CS）加TCM-199をガラス化液として用いたところ、保存後に培養した胚の透明帯脱出率は非保存胚の脱出率と有意な差がなく、牛体外受精胚の超急速ガラス化法に有効であることが明らかとなった。また、試作した簡易保存ストローは、細菌暴露試験においてストロー内細菌汚染を認めず、簡便かつ経済的な保存器具として利用できることが示唆された。

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