煮沸浸出法による畑土壌の可給態窒素量の推定

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  • シャフツ シンシュツホウ ニ ヨル ハタケ ドジョウ ノ カキュウタイ チッソリョウ ノ スイテイ

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説明

畑土壌から煮沸浸出した有機態窒素をペルオキソ二硫酸カリウム分解して生成した硝酸態窒素量から、可給態窒素含量を推定する方法を確立した。1.土壌浸出液を試薬とともに耐圧性ガラスビンに封入し、送風定温乾燥機で120℃、3時間ペルオキソ二硫酸カリウム分解すると、浸出液の有機態窒素は常法と同程度硝酸態窒素に変化した。2.黒ボク土、褐色低地土あるいは褐色森林土の農家ほ場作土及び堆肥連用試験土壌において、脱イオン水を加えて100℃で6時間加熱することによって浸出した有機態窒素含量と可給態窒素含量との間には、y=0.58x-0.98、R2=0.68の高い正の相関があり、有機態窒素含量から可給態窒素を推定できた。3.硝酸態窒素の測定に銅・カドミウム還元-ナフチルエチレンジアミン法に替えて小型反射式光度計を用いたところ、有機態窒素含量と可給態窒素含量は、y=0.51x-0.23、R2=0.54の関係にあり、標準誤差はやや大きくなったが簡易に可給態窒素を推定できた。

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