ユリLAハイブリッド新品種「ミスティレディ」および「ロイヤルスノー」の育成

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  • ユリ LA ハイブリッド シンヒンシュ ミスティ レディ オヨビ ロイヤル スノー ノ イクセイ

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ユリ「ミスティレディ」および「ロイヤルスノー」は、シンテッポウユリとアジアティックハイブリッドの遠縁種間交雑により、球根生産性に優れ、かつ多様な花色を有するLAハイブリッド品種の育成を目標に、1997年に北海道立中央農業試験場で花柱切断受粉法により交配が行われ、受精後胚珠培養技術を用いて得られた雑種個体より選抜、育成された。「ミスティレディ」の母はシンテッポウユリ品種「ホワイトランサー」と赤紫色のアジアティックハイブリッド品種「クレテ」との交配により得たLA雑種個体「94LA191-16」で、父は「クレテ」である。「ロイヤルスノー」の母は「ホワイトランサー」、父は白色のアジアティックハイブリッド品種「アラスカ」である。2004年および2005年の2ヵ年間、それぞれ「細育4号」、「細育12号」の系統名で特性調査を実施し、2006年に北海道の優良品種に認定された。「ミスティレディ」の花は鮮赤紫色、ややすぼんだスカシユリ型、直径12cm程度の中輪である。「ロイヤルスノー」の花は淡緑黄色〜白色、スカシユリ型、直径17cm程度の中大輪である。両品種とも球根肥大性に優れ、特にりん片子球からの一年球の肥大性が良好で、一年球を使用した切花栽培が可能なことから、自家球根養成での生産により種苗コストの低減が期待できる。

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