九州で養殖されていたブリに見られたヒダビルの寄生

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タイトル別名
  • A case of infestation by Limnotrachelobdella okae (Hirudinida: Piscicolidae) on Japanese amberjack Seriola quinqueradiata cultured in Kyushu, Japan

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抄録

2001年1月に大分県津久見市四浦地先の津久見湾で養殖されていたブリSeriola quinqueradiataの体表にヒダビルLimonotrachelobdella okaeの寄生を認めた。1984〜1986年と1990〜2007年の21年間に実施された大分県沿岸の海産魚の魚病診断で14,000尾以上のブリが検査されたが、本例が唯一のヒダビル寄生であった。また、寄生を受けていたブリは2000年12月に瀬戸内海中央部にある養魚場から搬入されたものであった。これらのことから、ヒダビルはブリの移動に伴って津久見湾に持ち込まれたと推測された。

収録刊行物

  • 生物圏科学

    生物圏科学 47 29-34, 2008-12

    東広島 : 広島大学大学院生物圏科学研究科

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