スギ、ヒノキ樹皮粉砕繊維の植物生育阻害要因の除去とイチゴ高設栽培への利用

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  • スギ ヒノキ ジュヒ フンサイ センイ ノ ショクブツ セイイク ソガイ ヨウイン ノ ジョキョ ト イチゴ コウセツサイバイ エ ノ リヨウ

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抄録

樹皮粉砕繊維の農業分野での利用方法を確立するため、培養土素材として用いる場合の植物生育障害要因の除去方法を検証するとともに、イチゴ高設栽培におけるピートモスの代替培地としての利用について検討した。1.スギ、ヒノキ樹皮の窒素取り込み量は、10〜20mg/100gであり、稲わらの1/100〜1/50と少なく、通常の施肥量でも作物に窒素飢餓を引き起こす可能性は低いと考えられた。2.新鮮なスギ、ヒノキ樹皮を培養土資材として用いる場合、生育阻害物質要因の除去のため0.2%硫酸第一鉄溶液による鉄処理が有効であった。3.イチゴ高設栽培用培地として利用する場合においても、新鮮なスギ、ヒノキ樹皮の鉄処理を行うとピートモス培地と同等の生育、収量が得られた。

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