べにばないんげん新品種「白花っ娘」の育成

書誌事項

タイトル別名
  • ベ ニ バナイ ンゲン シン ヒンシュ シロハナッコ ノ イクセイ

この論文をさがす

説明

べにばないんげんの新品種「白花っ娘」は、早生、極大粒、高品質化を育種目標とし、平成3年に農業生物資源研究所放射線育種場において、中生、中粒、良質の白花豆品種「大白花」種子に(60)Coを線源としてγ線を200Gy照射し粒大変異を誘導後、北海道立中央農業試験場において選抜、固定を図った品種である。1998年以降「中育M52号」の系統名で各種の試験を重ねた結果2004年3月に北海道の優良品種に採用された。「白花っ娘」は「大白花」と同様に主茎長が3mを越すつる性種で、花色と種皮色は白である。粒形は腎臓形である。「大白花」に比べ成熟期はやや遅く、普及対象地域である網走管内における収量性はやや劣るが、百粒重が1割以上重く粒大が大きいため大粒規格の収量が多い。煮豆や甘納豆用として「大白花」と同程度の加工適性を有する。栽培適地は、網走管内のべにばないんげん作付地域で、「大白花」の大半に置き換えて普及することが期待される。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ