過熱水蒸気による食材・食品の殺菌

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  • カネッスイ ジョウキ ニ ヨル ショクザイ ショクヒン ノ サッキン

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抄録

キュウリとスルメに無芽胞細菌(ブドウ球菌、大腸菌、乳酸菌)、酵母を塗布し、100〜160℃で5秒間過熱水蒸気処理を行なったところ、無芽胞菌はいずれも死滅した。また、品質が劣化し易いため加熱殺菌できなかった食材・食品を対象に、過熱水蒸気処理の適用を試みた。キュウリを120℃〜160℃・5秒間過熱水蒸気処理することにより原料中の芽胞数レベルまで菌数を減らすことができた。このときの品質を無処理のサンプルと比べた結果、官能的に有意な差は見られなかった。イチゴやトマトのような組織の柔らかい野菜・果実類は殺菌効果が得られる前に品質の低下が見られた。スルメ、チリメンを120℃〜160℃・5秒間過熱水蒸気処理することにより原料中の芽胞数レベルまで菌数を減らすことができた。このときの品質を無処理のサンプルと比べた結果、官能的に差は見られなかった。

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