Eimeria krijgsmanniのsporogonyの観察

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タイトル別名
  • Sporogony of Eimeria krijgsmanni oocysts

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抄録

コクシジウム類であるEimeria krijgsmanniのオーシストにおける詳細なsporogony過程の解明を試みた。先ず、未成熟期からsporogony完了までのオーシスト内におけるsporoblast、sporocyst、sporozoiteの形成過程を形態学的に観察した。次に、sporogonyの進行を2時間毎に観察し、Vetterling (1968)による4つのstageおよびsporogonyの進行しない未成熟のままのオーシストに分類、それぞれの割合を経時的に算出した。その結果、一般的にsporozoite stageのオーシストの割合が25℃で70%に達した時間がsporulation timeの基準とされているが、本種においては観察開始56時間後にそれが70%に達した。さらに、sporoblast stageを経て、sporocyst stageまでの発達は徐々に進行するものの、sporozoiteの形成は50時間後を過ぎて急速に進むことが明らかとなった。

収録刊行物

  • 動物の原虫病

    動物の原虫病 24 (1), 1-5, 2009-12

    相模原 : 日本動物原虫病学会

参考文献 (12)*注記

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