特定外来生物オオハンゴンソウの駆除の効果

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  • トクテイ ガイライ セイブツ オオハンゴンソウ ノ クジョ ノ コウカ

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2008年〜2009年の5月から10月にかけて、長野県長野市戸隠森林植物園の中央園地内に繁茂した特定外来生物のオオハンゴンソウの駆除方法と駆除後の周辺植生の変化に関する実験を実施した。駆除方法として、抜き取り、切り取りを用い、対照区とを比較した。その結果、オオハンゴンソウの地上茎数変化により、抜き取りが駆除に最も効果があることが明らかになった。周辺植生の変化に与える影響では、駆除の時期として5月、7月、9月に実施した効果を比較した。その結果、駆除を5月または7月に行う方が、9月に行うよりも、オオハンゴンソウ以外の植物の総個体数の増加率が大きくなった。また、オオハンゴンソウ以外の植物は全て在来種であった。これらのことから、オオハンゴンソウの繁茂が他の在来種の生長を阻害していること、オオハンゴンソウの駆除と在来植生の回復にとって、抜き取りの時期は季節的に早期の方が効果があることなどが示された。

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