愛媛県産バラ切り花における輸送資材の環境負荷評価

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  • エヒメケンサン バラ キリバナ ニ オケル ユソウ シザイ ノ カンキョウ フカ ヒョウカ

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抄録

花きの生産地の環境負荷低減の取り組みを流通面から評価するために、愛媛県における主要な花き品目であるバラ切り花を取り上げ、輸送中に使用する資材や輸送ルートに着目し、LCAに基づきながら環境負荷評価を行った結果、以下のような知見が得られた。1.同じ湿式の輸送資材であっても材質や形状およびワンウェイ、リターナブルの相違によって環境負荷評価の結果は大きく異なった。今回供試した輸送資材のなかでは湿式・リターナブルタイプの資材が環境配慮性の観点から優れている資材と考えられた。2.同一資材において輸送ルートを陸路のみの輸送ルートから空路+陸路の輪送ルートに変更することによってCO2、ENERGY、NOxの分析項目において約2〜4割増加するなど、環境配慮性が低下した。3.リターナブルタイプの輸送資材の環境配慮性は回収率により大きく影響され、回収率が高まることによって環境配慮性も高まる。ワンウェイタイプの輸送資材と比較してCO2、ENERGY、SOx、NOxの4つの全項目において環境配慮性の向上を期待するのであれば、リターナブルタイプの輸送資材の場合は回収率を90%の水準に維持することが必要と考えられた。

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