各種化学物質の滑走細菌症原因菌に対する抗菌効果

書誌事項

タイトル別名
  • Antibacterial effect of chemical reagents against Tenacibaculum maritimum

この論文をさがす

抄録

水産用や観賞魚用に承認されている消毒剤、殺菌効果を持つ食品添加物や薬用化粧品等12種類の化学薬品の滑走細菌症原因菌T. maritimumに対する最小発育阻止濃度を調べたところ、ブロノポールおよび安定化二酸化塩素が最も低かった(1.0μg/ml)。次に、これら2薬剤の原因菌に対する最小殺菌濃度(MBC)を求めたところ、6時間作用で4.0または≦8.0μg/mLであった。さらに、5種類の海産魚に対する6時間薬浴で、MBCの5倍以上の濃度でも安全性が確認されたことから、これら2剤が滑走細菌症の治療薬の候補になると考えられる。

収録刊行物

  • 魚病研究

    魚病研究 45 (2), 66-68, 2010-06

    東京 : 日本魚病学会

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ