地鶏の起源と定義
Bibliographic Information
- Other Title
-
- ジドリ ノ キゲン ト テイギ
Search this article
Abstract
鶏は、今から約2000年以上前に中国、朝鮮半島あるいは南西諸島などを経てわが国に渡来した。渡来当時の鶏は、体型・羽色がセキショクヤケイに類似していたと考えられている。その後、小国が8~12世紀頃中国から渡来した。江戸時代になると、大軍鶏、大唐丸、チャボ、烏骨鶏、コーチンなどがアジア諸国から渡来し、以前からわが国で飼われていた鶏種を地鶏と呼ぶようになった。わが国には、約40種類の日本鶏が現存しているがその多くは江戸時代の終わり頃までに作出された。地鶏、小国、大軍鶏の三鶏系がこれら多くの日本鶏作出の礎になったといわれている。明治以降、ヨーロッパ、米国などから多くの外国系鶏種が輸入され、地鶏は次第に減少した。地鶏はわが国の保存すべき貴重な文化的資産である。岐阜地鶏、猩々地鶏、小地鶏の三品種が1941年に国の天然記念物に指定された。近年、地鶏名を付けた多くの銘柄鶏肉が市場に見受けられるようになり、1999年に特定JAS制度による地鶏が定められた。
Journal
-
- 鶏病研究会報
-
鶏病研究会報 47 (1), 1-11, 2011-05
つくば : 鶏病研究会
- Tweet
Keywords
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1050845763659416576
-
- NII Article ID
- 10028219501
-
- NII Book ID
- AN0007252X
-
- ISSN
- 0285709X
-
- NDL BIB ID
- 11142175
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- journal article
-
- Data Source
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles