2006年から2010年に流入下水から分離されたエンテロウイルスの消長

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  • 2006ネン カラ 2010ネン ニ リュウニュウ ゲスイ カラ ブンリ サレタ エンテロウイルス ノ ショウチョウ

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抄録

2006年6月から2010年5月までに境川浄化センター(愛知県刈谷市衣崎町)において週に一度採水された流入下水204検体についてウイルス分離を試みた。その結果、108検体から16血清型160株のエンテロウイルスが分離された。これら分離ウイルス株を感染症発生動向調査事業において同時期の患者からの分離株と比較した結果、患者から分離されたが下水からは分離されなかった血清型はコクサッキーウイルスA16型(CV-A16)、エンテロウイルス71型(EV-71)、エコーウイルス9型(E-9)、E-18の4型であった。また、CV-B1、及びCV-A9も患者からの分離株と比較して同時期の下水からの分離株に占める割合が小さかった。下水検体と患者検体の両者からのウイルス分離傾向の比較を通して、下水からのエンテロウイルス分離の意義について考察する。

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