気候統一シナリオによる宮崎県の水稲生育予測

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タイトル別名
  • Prediction of rice growth on Miyazaki Prefecture using Japanese Standard Climate Scenario provided by the JMA
  • キコウ トウイツ シナリオ ニ ヨル ミヤザキケン ノ スイトウ セイイク ヨソク

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抄録

本研究は、水稲栽培について登熟期の高温障害に関して、地球温暖化条件下での宮崎県の水稲栽培に与える影響を検討した。宮崎県の特徴である早期水稲と普通期水稲の2品種について検討することとし、気象庁による気候統一シナリオによる約50年後、約100年後の温暖化予測気温を用い、実測値によりパラメータ同定を行った水稲の発育動態予測モデルを用いて出穂期を推定し、出穂後の平均気温について検討した。その結果、早期栽培では約6日、普通期栽培では約3日出穂日が早まり、出穂後の気温が高くなること、とくに普通期水稲の登熟期が高くなることが予想された。そこで登熟期の高温回避策として移植日の変更についてその効果を検討したところ、移植日の早期化および晩期化が有効であることが確認された。

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