茶園のチャノキイロアザミウマに寄生する昆虫疫病菌 Neozygites parvispora の発生

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  • チャエン ノ チャノキイロアザミウマ ニ キセイ スル コンチュウ エキビョウキン Neozygites parvispora ノ ハッセイ

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1981年と1982年に埼玉県の茶園のチャノキイロアザミウマにおいて昆虫疫病菌一種の発生を認めた。胞子の形態などから,本菌はNeozygites parvisporaと同定された。本菌による病死虫は6月から10月頃までみられ,病死虫率の最高は1981年8月中旬の27.2%と1982年6月下旬の32.1%であった。本菌により成,幼虫が共に発病し,成虫の病死率は幼虫より高かった。8月ないし9月以後,チャの葉裏に休眠胞子を形成した病死虫がみられ,越冬した休眠胞子の発芽が1985年2月中旬に日高市の茶園で認められた。これは本菌の休眠胞子の野外における発芽を確認した最初の報告である。

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