野生のホンシュウジカにみられたSarcocystis sybillensisとS. wapiti

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  • ヤセイ ノ ホンシュウジカ ニ ミラレタ Sarcocystis sybillensis ト S wapiti

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抄録

捕獲された野生のホンシュウジカから2つのタイプの住肉胞子虫が検出された.これらのシストについて,形態学的観察および犬への感染実験により種の同定を行った. タイプ1の生鮮シストは,1,100-1,300×50-98μmの大きさで,壁は6-10μmと厚く,棚状のvillar protrusionが観察された.タイプ2の生鮮シストは,580-900×40-80μmの大きさで,壁は1μm以下と薄く,毛状のvillar protrusionが観察された.4ヶ月齢の犬2頭を使い,タイプ1またはタイプ2のシスト50個をそれぞれ摂取させたところ,タイプ1またはタイプ2を投与した犬からそれぞれ15-17×10-12μmまたは16-17×10-11μmのスポロシストの排出が認められた. 以上の結果から,タイプ1をSarcocystsis sybillensis,タイプ2をS.waptiと同定した.

収録刊行物

  • 動物の原虫病

    動物の原虫病 25 (1), 13-16, 2010-12

    相模原 : 日本動物原虫病学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (8)*注記

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