コロラドハムシに対するアルファマンゴスチンの殺幼虫活性

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抄録

アルファマンゴスチン(マンゴスチンに含まれる主要なキサントン誘導体)のコロラドハムシの幼虫と成虫に対する殺虫活性と摂食阻害活性を評価した.ジャガイモの葉の両面に筆で塗って処理し,非選択条件下で摂食させると,7,14,23日後のLC50値は,それぞれ63.66,8.37,4.09μMであった.幼虫の成長も優位にアルファマンゴスチン処理で3~8日遅延した.摂食阻害活性はリーフディスクを使って非選択,選択条件下で幼虫と成虫に対して行った.強い摂食阻害活性が幼虫よりも成虫において認められたが,成虫の死亡率は低かった.これらの活性は,コロラドハムシの防除においてアルファマンゴスチンやその類似化合物が,植物由来の殺虫剤として展開されるべきであることを示している.

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