粒状炭化汚泥を利用したニチニチソウならびにパンジーの生育

この論文をさがす

抄録

ニチニチソウ、パンジーを使い、花壇用苗物培土の配合資材として広く利用されているパーライトの代用として、粒状炭化汚泥の利用を検討した。赤土:ピートモス:パーライト=50%:40%:10%の配合を基本培土とした場合、ニチニチソウでは粒状炭化汚泥によるパーライトの50%代替(培土全体に占める配合割合としてパーライト5%、粒状炭化汚泥5%)以上で葉色が淡く、開花が遅れ、100%代替(培土全体に占める配合割合としてパーライト0%、粒状炭化汚泥10%)で鉢サイズに対して大きすぎる草姿となった。また、パンジーでは粒状炭化汚泥によるパーライトの50%代替で、地上部の生育が劣る傾向が認められた。これらの生育反応は、ポット内土壌抽出液中の硝酸態窒素濃度が鉢上げ2週間は低く、その後は高く推移したため、生育初期の窒素吸収が十分に行われなかったと考えられる。リン酸肥料源としての利用は可能である。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ