未利用木質資源を原料とする飼料の開発に関する研究

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  • ミリヨウ モクシツ シゲン オ ゲンリョウ ト スル シリョウ ノ カイハツ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

秋田県において低利用または未利用木質資源である秋田スギ間伐材、松食い虫被害木・きのこ廃菌床およびスギ樹皮を活用し、ウシへの給与を目的とする木質系飼料の開発を試みた。木質資源は、蒸煮解繊処理または破砕処理を施したのち給与試験へ用い、採食に要した時間から嗜好性を検討した。また、給与試験に用いた木質飼料の一般飼料成分(粗蛋白質、粗脂肪、粗繊維等)の定量分析を行った。結果、シイタケ廃菌床が、採食に要した時間が最も短かった。スギ間伐材、松食い虫被害木およびスギ樹皮においては、粗蛋白質、粗脂肪がほとんど含まれず、粗繊維含量割合が高かった。一方、シイタケ廃菌床は粗蛋白質が他の飼料に比べて高く(乾物中6.0%)、粗繊維が低かった。今後、各木質飼料の飼料特性を考慮した利用方法について検討していく。

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