TOKYO X (豚)チェーン開発の実態と課題 : 動物福祉マーケティング戦略の観点からの考察

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  • TOKYO X ブタ チェーン カイハツ ノ ジッタイ ト カダイ ドウブツ フクシ マーケティング センリャク ノ カンテン カラ ノ コウサツ

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抄録

TOKYO X は,特に味において優れた豚肉として関係者や都内消費者から高い評価を受けている。もともとTOKYO X は,東京都畜産試験場(現東京都農林総合研究センター)で,北京黒豚,バークシャー,デュロック種の3品種を交雑し5世代の改良により,1997年7月に(社)日本種豚登録協会に「トウキョウ X 」として認定された新しい合成豚である。TOKYO X が他の豚の造成と大きく異なる点は,美味しい肉質等の優れた新品種の豚肉開発の視点だけではなく,開発当初からマーケティングを意識した生産から流通そして小売りを一貫管理するチェーン開発に力を注いだ点である。さらにその理念の中に動物福祉を盛り込んだ点でも画期的である。また,2006年には東京の消費者の食の安全性に対する高い意識にこたえるためユビキタスシステム導入によってトレーサビリティが可能になるなど,新しいタイプの畜産チェーンの開発に努力している。そこで本論文ではTOKYO X のチェーン開発の実態と課題について検討することとする。

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