近赤外域ハイパースペクトルカメラを用いた、樹木葉代謝物質の解析方法の提案

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タイトル別名
  • Near-infrared hyper-spectral techniques for the quantification of starch and sucrose in the leaves of cool temperate deciduous broad-leaved trees
  • キンセキガイイキ ハイパースペクトルカメラ オ モチイタ 、 ジュモク ヨウ タイシャ ブッシツ ノ カイセキ ホウホウ ノ テイアン

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抄録

高CO2条件下では光合成産物が葉内に蓄積し光合成速度の低下が生じる現象が示唆されており、光合成産物蓄積量の簡便迅速な評価が課題である。本論文では、冷温帯主要落葉樹三種を対象に高CO2下の可溶性糖類とデンプンの濃度分析について、その特性が明瞭になる波長1000nm以上の近赤外分光解析の適用を試みた。CO2暴露栽培をおこなった試料を約5nmの分解能を持つ近赤外ハイパースペクトルカメラで撮影し、化学分析による定量と比較した。その結果、凍結乾燥によって水分を取り除くことで、重さあたりの可溶性糖類濃度と吸光度の間に樹種を統一した検量線を作成でき(重相関係数r=0.80)、可溶性糖類濃度の簡便な予測が可能になったと考えられた。

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