佃煮製造工場における嫌気性DHSリアクター導入による余剰汚泥削減効果

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タイトル別名
  • The Effects of an Anaerobic DHS Reactor on Excess Sludge Reduction at a Tsukudani Factory
  • ツクダニ セイゾウ コウジョウ ニ オケル イヤケセイ DHS リアクター ドウニュウ ニ ヨル ヨジョウ オデイ サクゲン コウカ

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抄録

香川県小豆島地域の佃煮製造業における製造工程から発生する煮汁廃液の濃度はTOC約17万mg/L,BOD約26万mg/Lと非常に高く,現在は活性汚泥法により処理されているが,工場における原水有機性汚濁負荷量の多くを占めており,多量の余剰汚泥の発生が問題となっている。このため,原水負荷量及び余剰汚泥の削減を目的として,煮汁廃液について嫌気性DHSリアクターによる処理の検討を行っている。今回,リアクターについて無加温で運転する等,より実用的な運転条件において検討を行うとともに,ラボレベルでの連続活性汚泥試験を実施したところ,煮汁廃液を直接活性汚泥処理した場合の汚泥変換率は約40%であったのに対し,リアクター処理水の汚泥変換率は約23%と低く,トータルシステムとしての嫌気性DHSリアクターを導入した場合の余剰汚泥削減効果は約39%であったことから,リアクターを佃煮製造工場における活性汚泥処理の前処理に用いることで余剰汚泥の大幅な削減が期待される結果であった。

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