ダム貯水池内での鉛直方向の1,4-ジオキサンの挙動解析

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タイトル別名
  • Mechanism Analysis of 1,4-Dioxane Running in a Vertical Direction in a Dam Reservoir
  • ダム チョスイ イケウチ デ ノ エンチョク ホウコウ ノ 1,4-ジオキサン ノ キョドウ カイセキ

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抄録

平成24年2月,綾川水系の長柄ダム貯水池等から環境基準値及び水道水質基準値(0.05mg/l)を上回る1,4-ジオキサンが検出された。発生源は,長柄ダム貯水池上流に位置する産業廃棄物処理場であった。その後,発生源対策により,同年7月にこの水質汚濁事故は終息した。この間,綾川水系水質監視計画に基づき実施した調査結果から,ダム貯水池内の1,4-ジオキサンの挙動を解析したところ,水平方向の1,4-ジオキサン濃度分布は一様であった。一方,鉛直方向の1,4-ジオキサン濃度分布は,水深とともに増加する傾向が見られ,初めは表層付近も高濃度に汚染されていたが,次第に上層部分から改善された。途中,下層及び底層において,1,4-ジオキサン濃度の増減幅が大きく特異的な現象が見られ,その原因として,1,4-ジオキサンの濁質成分への吸着を予想したが,濁質成分から1,4-ジオキサンは検出されなかった。

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