Investigation of Stearoyl‐CoA Desaturase Genotype in Japanese Black Cattle

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  • 黒毛和種繁殖雌牛のSCD遺伝子型調査
  • クロゲワシュ ハンショク メウシ ノ SCD イデンシガタ チョウサ

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黒毛和種繁殖雌牛の育種改良に、牛肉の食味性に影響するSCD遺伝子型を新たな能力評価指標としての活用を検討するため、吾妻肉牛繁殖センターおよび本場飼養の黒毛和種繁殖基礎雌牛を用いて遺伝子型を調査し、以下の結果が得られた。1. 調査牛のSCD遣伝子型は、牛肉中の不飽和脂肪酸割合が高いAA型が52.3%で、不飽和脂肪酸割合の低いVV型は4.5%と少なかった。2. 種雄牛の系統別によるSCD遺伝子型の割合は、AA型は田尻系で71.4%、気高系で56.0%であり、遺伝子頻度は、Aは田尻系0.86、気高系0.78、VV型はいずれも存在しなかった。一方、藤良系ではVA型が60.0%で、AA型は30%と少なく、遺伝子頻度はAが0.60であった。3. 2代祖までの系統による遺伝子型は、AA型では田尻系-気高系で30.4%、次いで気高系-田尻系17.4%の組み合わせが多く、VA型では藤良系‐藤良系31.6%、気高系-藤良系18.4%の組み合わせが多かった。以上のことから、種雄牛の系統を選択することでSCD遺伝子型の改良が可能であることが示唆され、黒毛和種繁殖雌牛におけるSCD遺伝子型の特定により育種価評価を補完する付加価値の一つとして、今後の和牛改良に活用できると考えられた。

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