標識魚の遡上状況からみた北海道尻別川水系内でのサクラマスの母川回帰

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  • Homing of masu salmon in the tributaries of the Shiribetsu River evaluated by returns of marked fish
  • ヒョウシキギョ ノ ソジョウ ジョウキョウ カラ ミタ ホッカイドウジリ ベツ カワミズ ケイナイ デ ノ サクラマス ノ ボセン カイキ

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抄録

2007年秋、北海道尻別川水系でサクラマスを捕獲し標識魚の割合を調べたところ,主な放流場所である目名川では標識魚の割合は80.5%であったのに対して,それ以外の10支流での標識魚の割合は4.3%であった。目名川以外では標識魚の割合が低いことから,サクラマスは同一水系内の支流間でも母川回帰する可能性が高いことが示唆された。目名川以外で見つかった標識魚はスモルト放流された個体であったが,スモルト放流魚の一部は本流の下流部に輸送放流されており,飼育,放流過程が母川記銘に関係している可能性も考えられた。

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