In vitroでトルコギキョウを開花させる培養方法

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タイトル別名
  • A Culture Method for In Vitro Blooming of Eustoma
  • In vitro デ トルコギキョウ オ カイカ サセル バイヨウ ホウホウ

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抄録

矮性のトルコギキョウをin vitroで開花させることを目的とし,培地組成,光合成有効光量子束密度(PPFD),培地中のショ糖濃度,通気開始時期がトルコギキョウの成長・開花に及ぼす影響について調査した。培地組成の調査では,修正ハイポネックス(MH)培地を用いた際に,開花率が最も高く,草丈が最も低くなった。PPFDは80μmol・m-2・s-1以上で,ショ糖濃度は40および60g・L-1で草丈が約8cmで開花した。通気の調査では,播種~4週間後に通気を開始した際に開花率が最も高く,草丈が最も低くなった。従って,以下の条件でin vitroにおいて草丈8cm以下でトルコギキョウを開花させることができる。播種~開花までのPPFDを80μmol・m-2・s-1とし,播種4週間後に通気を開始する。播種~4週間後の移植までの培地をショ糖濃度30g・L-1のMS培地とし,次の播種~8週間後の2回目の移植までの培地をショ糖濃度30g・L-1MS培地とする。最後の2回目の移植~開花までの培地をショ糖濃度40g・L-1のMH培地とする。

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 11 (2), 159-164, 2012-04

    東京 : 園芸学会

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